2022‐23シーズン、琉球ゴールデンキングスを球団史上初のBリーグチャンピオンへと牽引した琉球のエース今村佳太選手。
現在は日本代表経験もあってBリーグを代表する選手ですが、中学校、高校と全国大会に出場したことはありませんでした。
高校時代までほとんど無名だった今村選手はあきらめず努力を重ね、大学で急成長をとげて日本代表に選ばれる選手にまで成長しました。
この記事では琉球のエース、今村選手について紹介していきます。
目次
今村佳太のプロフィール
出身地:新潟県長岡市
生年月日:1996年1月25日
身長:191cm
体重:92kg
ポジション:SG/SF
経歴:長岡工業高校→新潟経営大学→新潟アルビレックスBB(2017‐18~2019~20)→琉球ゴールデンキングス(2020‐21~)
今村選手はプロ選手となって、新潟アルビレックスBBを離れるまで地元、新潟のチームでプレイしてきました。
小学校、中学校、高校、大学と地元で育ち、地元のチームでプロデビューとなった今村選手はとても珍しい経歴の持ち主だと思います。
今村選手は結婚してる?
イケメンでスタイルもよい今村選手が結婚しているのか気になる方も多いかと思います。
今村選手は結婚されているのでしょうか。
今村選手は2023年2月に結婚したこと、お子さんが生まれたことを自身のSNSで報告されています。
コート上で奥さんとお子様と3人で撮られた写真が今村選手のSNSに掲載されています。
写真から仲睦ましく幸せそうな生活を送っていらしゃることが想像できますね。
バスケを始めたきっかけは?
今村選手は新潟県の新潟大学教育人間科学部附属長岡小学校に通っていました。
今村選手の家族はバスケ一家でお父さんやお母さん、お兄さん、お姉さんもやっていたとのことです。
今村選手がバスケットボールを始めたきっかけは、お兄さんがバスケットをしていたからだそうです。
いつから始めたのか詳しい時期はわかりませんでしたが、小学校のころからミニバスケットのチームに入っています。
中学校は長岡市立東北中学校に進学しています。
中学校のときは身長が170cmほどだったということでポイントガードのポジションをやっていたとのことです。
小学校、中学校のときは全国大会や県選抜選手に選ばれて全国大会でプレイするといった実績はありませんでした。
高校は地元、新潟の長岡工業高校
今村選手は地元、新潟の長岡県立長岡工業高等学校に進学しています。
新潟県は開志国際高校や帝京長岡高校といった全国大会で優勝争うほどのレベルの高い高校があります。
高校生のときも全国大会に出場することはできませんでした。
試合には出場していましたが負けてばかりで今村選手が在籍していたころの最高成績は県ベスト8でした。
3年生のときの最後のインターハイは県大会予選2回戦で敗れています。
県選抜選手に選ばれて全国大会に出場するということもありませんでした。
大学は新潟経営大学に進学!
高校卒業後、今村選手は地元、新潟県の新潟経営大学に進学しています。
新潟経営大学を選んだ理由は、勧誘のあった大学の中で新潟経営大学がもっともインカレに出場できる可能性があったからとのことです。
今村選手の名前がバスケットボール界に広まったのは大学生になってからです。
新潟経営大学では2年生のころからスタメンとして出場するようになり、北信越の大会やリーグ戦では優勝を経験し、今村選手自身も数々の大会で得点王となり輝かしい実績を残しています。
大学2年生のときには地元、新潟から次第に名前が知られるようになっていきました。
そして2年生のときに今村選手が率いる新潟経営大学はインカレに出場し、今村選手は大学生になって初めて全国大会に出場しています。
インカレには2015年、16年、17年と3年連続の出場を果たし、16年と17年には新潟経営大学の最高成績であるベスト16に入っています。
今村選手の全国大会初出場となった2015年のインカレでは初戦で日本体育大学と対戦し70対89で敗れてしまいます。
今村選手は2年生ながらチームトップの36分の出場で最多の22得点、7リバウンドを記録しました。
当時の日体大は関東大学リーグの2部に所属していて、インカレ出場枠は関東最下位の13位でしたが、地方と関東の大学の実力の差を見せつけられた形になってしまいました。
関東の大学とのフィジカルの差を痛感してチーム全体で肉体の強化に取り組んだとのことです。
入学した当時は線も細かったそうですが筋トレや自主トレを遅くまで取り組み、現在のような当たり負けしない身体、フルタイムハードにプレイできるようなスタミナをつけていきました。
今村選手のプレイを見ていると、これまで培ってきたハングリー精神といったようなものが感じられます。
3年生のときに挑んだインカレでは初戦の広島大学戦を68対44で勝利して2回戦に進出しました。
40分のフル出場をした今村選手は12得点、18リバウンド、Bリーグでプレイ経験がある木村嗣人選手が28得点、5リバウンドの活躍でした。
続く試合では関東の強豪専修大学と対戦し62対77で敗れてしまいました。
チームトップの22得点、10リバウンドのダブルダブルを記録し活躍しましたが敗れています。
2017年の大学最後のインカレは初戦で東北学院大学に80対51で勝利してチーム最多の18得点、9リバウンドの活躍でした。
続く2回戦は関東の強豪、筑波大学との試合となりました。
筑波大学は現在琉球でチームメイトとしてプレイする牧隼利選手や増田啓介選手、杉浦佑成選手とった大学界のスター選手が多く在籍しています。
これまでは関東の強豪に前半で大きくビハインドとなってしまうことがありましたが、この試合は序盤にペースをつかみ前半終了時で3点ビハインドと引き離されることはありませんでした。
今村選手は3ポイントシュート5本を含む両チーム最多の29得点、13リバウンドの大活躍を見せましたが、試合は63対72で敗れてしまいました。
大学4年間のインカレで打倒関東という目標は果たせませんでしたが、毎年毎年成長を見せ、確実にその背中に迫ったことは間違いないでしょう。
関東の大学に対してインカレで見せた大活躍が認めらえ、大学4年生の春にはU-24日本代表候補選手に選ばれています。
また大学3年生のときには国体成年男子の新潟県代表に選出され、北信越国体での優勝に貢献してその後の和歌山県で開催された本国体でも5位入賞という成績を残しました。
プロになる選手は多くが関東の大学に進学しているという現状があるなか大学で成長してBリーグ王者、日本代表に選ばれる選手にまで上り詰めていることは凄いことだと思います。
Bリーグでの活躍
今村選手は新潟経営大学を卒業後、アルビレックス新潟BBとプロ契約を結んでいます。
地元で育ち、地元のチームでプロデビューすることになりました。
新潟アルビレックスBBに在籍したのは3シーズンです。
新潟アルビレックスBBでの最初のシーズンでは42試合(うち34試合は先発)に出場し、約20分の出場時間をもらい1試合平均6.0得点、2.9リバウンドという数字を残しています。
2017‐18年のBリーグでの最初のシーズンが終わり、活躍が評価された今村選手は日本代表に選出されました。
しかしジャカルタ・アジア大会の期間中に不適切な行為をしたとして日本バスケットボール協会からアジア大会の代表資格の剥奪、2018年8月29日から1年間の公式試合出場権の剥奪という処分を受けることになりました。
2年目のシーズンはほとんど試合にでることができませんでした。
3年目のシーズンはチームの得点源として新潟をけん引しました。
新潟での最後のシーズンは39試合(そのうち先発32試合)の出場で、1試合平均の出場時間を29分まで伸ばし10.9得点、3.4リバウンド、2.7アシストという数字を残しています。
その後Bリーグで優勝を争うほどの強豪、琉球ゴールデンキングスに移籍しています。
今村選手にとってこれが地元、新潟にあるチーム以外でのプレイとなりました。
琉球に加入後も1試合平均10点前後の得点をとっていて琉球での3年目となった2022‐23シーズンは自己最多の11.3得点を記録しています。
個人的に注目していた琉球に移籍してから初の凱旋試合となった古巣新潟アルビレックスBBとの試合では3ポイント4本を含む23得点、5リバウンドの大活躍を見せています。
今村選手は地元新潟に熱い思いがあるということで、古巣新潟での凱旋試合はいつも以上に気合がはいいていることと思います。
所属する地区が異なる新潟と沖縄では年間2試合しか対戦がなく、今シーズン新潟で試合をしたら来シーズンは沖縄で試合をするという日程なので、新潟の会場で試合をする機会はあまりありませんが、新潟アルビレックスBBとの試合を注目してみてみるのも面白いかと思います。
ただ残念なことに新潟アルビレックスBBは来シーズンからB2に降格という残念な結果になってしまいました。
公式オンラインサロンがある?
今村選手は月額2000円で入会できるオンラインサロンを開いているようです。
入会したことがないので詳しいことはわかりませんが、公式ホームパージの情報によると、入会すると非公開Facebookグループに参加でき、オンラインサロン限定の写真や動画、ライブ配信が見られるとのことです。
会費の一部は今村選手の地元、新潟県のミニバスケットボールの発展のために寄付しているとのことです。
地元新潟への感謝の気持ちがうかがえますね。
まとめ
この記事では琉球のエース、今村佳太選手について紹介してきました。
中学、高校と全国大会での活躍はありませんでしたが、大学で急成長をとげた遅咲きの選手でした。
190cmを超える身長から放たれる3ポイントシュートが魅力の選手で今後も活躍が期待されます。
プロ3シーズンが終わるまで地元新潟一筋でプレイしてきた今村選手。
現在は故郷を離れて沖縄でプレイしていますが、いつか故郷、新潟でプレイする日がまた来るかもしれませんね。
Bリーグ王者として迎える来シーズンの活躍からも目が離せません。