シュートが入るプレイヤーにはディフェンスのプレッシャーが激しくなり、シュートチェックも厳しくなります。
そんなときにはシュートフェイクが効果的です。
ディフェンスのシュートチェックに対してシュートフェイクを使い、ディフェンスを飛ばせる、またはディフェンスの腰を浮かすことができればオフェンスは大きなチャンスになります。
ファウルをもらいながらバスケットカウントを狙う、ドライブしてリングにアタックする、ワンドリブルついてディフェンスをかわしてからジャンプシュートを決める。
このようにフリーでシュートを狙えたり、ヘルプディフェンスが出てきてズレができたりするため得点につながる可能性が高まります。
効果的にシュートフェイクを使い、ディフェンスとのずれをつくることができればオフェンスはより有利に攻撃をおこなうことができます。
シュートフェイクはいくつか種類がありますが、パスを受けて1対1のシチュエーションでのシュートフェイクについて解説していきます。
目次
シュートフェイクはどんな状況で効果的?
シュートを狙う場所からシュートが入ることが大事
まずシュートフェイクを行う上での大前提はシュートを打とうとする場所からシュートが入るということ。
自分のシュートエリアではないところ、例えばハーフコート手前からシュートフェイクをしたとしてもディフェンスは引っかかることはないですよね。
またフリーで打たせてもシュートが入らないならディフェンスは・・・
- シュートチェックにいかず、リバウンドに備えよう
- 抜かれないように距離をあけて守ろう
このように考えるはずです。
オフェンスのシュートをディフェンスが脅威と感じ、打たせたくないと思ってはじめてシュートフェイクにディフェンスをひっかけることができます。
シュートにまだ自信がないという人は以下のシュートに関する記事を読んでみてください。
これで完璧!シュートフォームの7つの基本【構え編】
美しいシュートは〇〇で決まる!リリースまでのボールと身体の動かし方【リリース編】
シュートフェイクが効果的な状況
シュートが入り、ディフェンスがオフェンスのシュートを警戒することではじめて、シュートフェイクが効果的な状況はうまれます。
ディフェンスとの1対1で効果的にシュートフェイクを使える状況は主に以下の通りです。
- ジャブステップを踏んでDFをずらしたとき
- クローズアウトの状況でDFが詰めてきたとき
- スクリーンなどを使ってボールを受けてDFとずれができたとき
- ドリブル、ドライブしてDFをかわしプルアップシュートを狙うとき
これを読んでくれている方々はもうお気づきだと思いますが、シュートフェイクで相手をひっかけるためにはディフェンスとのずれがつくれていることが重要になります。
ずれができることで相手が慌ててシュートチェックにいかなければならなくなって、シュートフェイクにかかりやすくなります。
シュートフェイクをしてディフェンスを飛ばせることができれば、オフェンスにとって最大のチャンスとなることを頭に入れておきましょう。
シュートフェイクの4つのポイント
①普段打つリズムでおこなうこと
シュートフェイクはいかにいつもと同じリズムでいつもと同じフォームでおこなえるかが重要です。
急いでボールをセットして慌てていたり、シュートを構えるまでがぎこちなかったりするとディフェンスはシュートフェイクではないかと疑います。
シュートを打つつもりで普段と同じリズムで同じように打とうとすることが大切です。
②目線をゴールに向けること
ディフェンスの動きは気になると思いますが、目線はしっかりとゴールに向けるようにしましょう。
シュートを打つ瞬間にリングを見ていない人はいないですよね。目線がリングを向いていなければ、シュートまでの動きがいくらいつもと同じでもディフェンスはシュートだとは思いません。
それくらい目線の動きは重要です。
また、ディフェンスが反応してこないためにシュートを打ったとしても、リングに目線を向けていなければシュート確率は落ちてしまいます。
③シュートフェイクとともに膝を完全にはのばさないこと
シュートフェイクとともに膝を完全にのばさないことも大切です。
シュートフェイクとともに膝を完全に伸ばしてしまうと、次の動きをおこなうのに時間がかかってしまいます。
次の動きをおこなうために再びあしを大きく曲げなおさなければならないからです。
シュートフェイクにひっかけてつくったディフェンスとのずれ、アドバンテージが少なくなってしまい、もったいないです。
シュートフェイクでディフェンスをひっかけたときにすぐにオフェンス側が仕掛けられるように、膝は完全には伸ばさずに次の動きの準備をしておくことが大切になります。
④シュートをセットする場所までボールを上げること
シュートフェイクのポイントの1つとしてシュートをセットする場所までボールをあげることを書きましたが、ディフェンスが慌ててシュートチェックにきている状況を作ることができれば、普段シュートをセットする位置までボールをもち上げなくてもディフェンスは飛んでしまうことがあります。
ディフェンスを飛ばせるために毎回シュートをセットする位置までボールを持ち上げる必要はありませんが、いつでも最も効果的なフェイクをすることを習慣化させておくことは重要です。
練習のときからシュートをセットする位置までボールを持ちあげるようにこころがけましょう。
シュートフェイクはあくまでシュートの次の選択肢!
シュートフェイクはあくまでシュートがうてないとき、シュートを打ったあとにディフェンスにボールを触られそうなときの選択肢の1つです。
まずシュートフェイクをしようという意識でおこなってはいけません。
シュートを打つことを第一に考えることが重要です。
シュートが打てるスペース、時間があるのにシュートフェイクをしてシュートチャンスを逃してしまうことはあってはいけません。
「シュートフェイクをしなさい」と指導者にアドバイスをうけたあとにとても素直なプレイヤーがよく陥る間違いとしてシュートが打てる間合いでもシュートを打つまえにシュートフェイクをしようとすることがあります。
いつでもどんな状況でもシュートフェイクをする必要はありませんし、ディフェンスがついていてもシュートが打てる間合いであるのならば第一に考えるべきことはシュートを狙うことです。
シュートフェイクをしようという意識でおこなうのではなく、ディフェンスの状況をみてシュートができるのかできないのか判断してシュートが打てないときの次の選択肢の1つとしてシュートフェイク行うことが大切です。
ディフェンスの寄せがはやく、シュートを触られそうな場合にシュートフェイクが次のプレーの1つの選択肢となります。
まずシュートを狙うということを第一に考えましょう。
シュートフェイクからの動きを身につけてライバルと差をつけよう!
シュートフェイクのあとのボールの動き、次のプレーの練習もしておきましょう。
フェイク後の次の動きがシュートであればシュートポケットに、ドライブであればドライブする側のドリブルポケットにボールを最短距離でスムーズに移動させられるように練習しておきましょう。
次のプレーにむけてスムーズにボールを移動させることで、次のプレーがよりはやく行うことができて、フェイクに引っかかったディフェンスは対応する時間が短くなります。
最短距離でボールを素早く下ろすことができることで、シュートフェイクを最大限活かすことができます。
シュートフェイク後の動きには、
シュートフェイクから右ドライブ、左ドライブ
飛ばせたディフェンスに身体をぶつけてファウルをもらう
ワンドリブルでかわしてジャンプシュート
もう一度ジャブステップで崩してからしかける
など様々なパターンがあります。
様々なパターンでシュートフェイク後の次の動きを練習していきましょう。
またシュートフェイク後にドライブする場合には、シュートフェイクからドライブの1歩目を前方に踏み出すまえに、あしを後ろに引くことでドライブの1歩目がより力強く、速くだせて加速することができます。
一流選手もやっている動きなので、ぜひやってみてください。
まとめ
シュートフェイクでディフェンスをひっかけるためには、ディフェンスとずれを作っておこなうこと、いかに普段と同じシュートフォームでおこないディフェンスをだますことができるかが重要です。
またシュートフェイクを最大限活かすためには次のプレーに備えてシュートフェイク後のボールの動きをいかに速くおこなえるかも大切です。
シュートフェイクをするうえで気を付けることとしてシュートを打つことを第一の選択肢にすることです。
シュートが打てそうにない場合に次の動きの選択肢の1つとしてシュートフェイクを使っていきましょう。
シュートを打つ前にシュートを打てる間合いなのか自分自身で判断することが大切なので、練習のなかで繰り返し判断を鍛えることが必要です。
シュートフェイクでディフェンスをひっかけたあとはチャンスになるので、日々の練習のなかでディフェンスとの駆け引きを楽しみながらおこなえるとよいですね。