197cmの身長を活かしたオールラウンドなプレイとガードの選手から外国籍選手までつける高いディフェンス力が持ち味の佐藤選手。
2023年のFIBAワールドカップは日本代表に選出されませんでしたが、その後の日本代表には選出されて活躍を続けています。
現在は代表で活躍する佐藤選手ですが、一時は代表活動中に不祥事があり試合に出られなくなりバスケから離れる期間がありました。
この記事では佐藤選手のこれまでの経歴についてまとめてみました。
目次
佐藤卓磨のプロフィール
出身地:北海道札幌市
生年月日:1995年5月10日
身長:197cm
体重:93kg
ポジション:SG/SF
経歴:東海大学付属第四高等学校(現・東海大学付属札幌高等学校)→東海大学→滋賀レイクス(2017‐18~2019‐20)→千葉ジェッツ(2020‐21~2022‐23)→名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(2023‐24~)
地元北海道の強豪、東海大学付属第四高校出身でバスケの名門東海大学ではアンダーカテゴリー日本代表にも選出され、現在は日本代表の主力として活躍している佐藤選手。
現在28歳の佐藤選手はプライベートのほうでは結婚していて奥さんと娘さんがいます。
プライベートも充実してるようで今後のさらなる活躍が楽しみです。
バスケを始めたきっかけは?
小学校は札幌市立常盤小学校、中学校は札幌市立常盤中学校に通っていました。
小学校5年生のときにバスケットをしていた母親に連れられて、2006年に札幌で行われたFIBAバスケットボール世界選手権を見に行ったときにアメリカのレブロン・ジェームズのプレイを見てバスケットの面白さに気づいたとのことです。
バスケを始めたのは中学生になってからです。
当時から身長は高かったのですが、全国大会の経験はなく中学まで無名の選手でした。
高校は東海大学付属第四高等学校!
佐藤選手は東海大学付属第四高校に進学しています。
現在は校名が変更になり、東海大学付属札幌高等学校になっています。
東海大学付属第四高校は北海道の強豪高校で、日本代表の須田侑太郎選手や西川貴之選手といったBリーガーを多数輩出しています。
高校時代は須田侑太郎選手の弟である昂太郎選手と同級生でともにプレイしました。
1、2年生のときはインターハイ、ウインターカップともに全国大会出場を逃しています。
しかし北海道代表として出場した国体ではBリーグで活躍する1個上の先輩である関野選手や1個下の内田旦人選手らとともに3位入賞を果たしました。
3年生のときにはチームのキャプテンを務めて、ウインターカップではチームをベスト16に導いています。
1回戦で県立小林に107対94、2回戦は沼津中央に97対76で勝ちましたが、つづく3回戦は北陸に72対85で敗れてしまいました。
3年生のときのインターハイは全国大会に出場しましたが、1回戦で敗退しています。
大学は東海大学に進学!
東海大学では1年生のときはスタメンとして出場し、活躍しました。
1、2、3年生のときのインカレではおしくも3年連続の準優勝に終わっています。
4年生のときの最後のインカレは5位という結果でした。
準々決勝で白鴎大学に67対62で敗れ悔しい結果となりました。
東海大学の4年生のときにはキャプテンとなりチームを引っ張り、アンダーカテゴリーの日本代表としても活躍しています。
東海大学では在籍していた4年間で準優勝3回というとても悔しい思いをしています。
滋賀レイクスでBリーグデビュー!
当時の滋賀レイクスターズに大学4年生のときに特別指定選手として2017‐18シーズンから加入してBリーグでプレイしています。
滋賀には2019‐20シーズンまでの3年間在籍しました。
プロ選手となった滋賀での最初のシーズンは、31試合に出場して1試合平均3.3得点、2.1リバウンドという成績を残しています。
1年目のシーズンが終わったオフ期間には、日本代表に選出された佐藤選手でしたが、2018年の日本代表に選出されて出場したジャカルタアジア大会中に不適切な行為を行ったことが発覚して、日本バスケットボール協会から1年間の出場停止処分を受けました。
そのため2年目のシーズンは4試合の出場にとどまりました。1試合平均4.5得点、3.3リバウンド、1.3アシストを記録しています。
滋賀での最後のシーズンは40試合に出場して1試合平均7.1得点、3.7リバウンド、1.5アシストというスタッツを残しています。
得点源だった外国籍選手が移籍したため得点面でも滋賀を引っ張っていました。
千葉ジェッツに移籍!
千葉ジェッツでの1年目のシーズンは54試合に出場して(スタートは53試合)、1試合平均4.4得点、1.7リバウンドでした。
Bリーグのなかでも優勝を争う強豪である千葉ジェッツに移籍してすぐに先発として活躍できることが凄いですね。
2年目のシーズンは、出場した45試合すべてでスタメン出場して1試合平均5.8得点、2.0リバウンドを記録しました。
3年目のシーズンは、51試合に出場して(そのうち30試合はスタート)、1試合平均4.3得点、2.5リバウンドの成績を残しています。
滋賀から千葉に移籍してから滋賀で記録した1試合平均7.1得点を残した2019‐20シーズンよりは平均得点は落ちていますが、激しいディフェンスで常勝軍団千葉を支えています。
絵本「ぼくはキリン」を制作!
佐藤選手は2021年に「シュガプロ」を立ち上げて社会貢献活動に積極的に取り組んでいます。
バスケ教室を開催して特別支援学級の子供たちと交流したり、一人親家庭の子供たちと一緒に芋ほりやトマトの収穫といった農業体験を行ったりしています。
また佐藤選手は子供たちのために絵本を制作して地域の保育園や小学校、児童ホームなどに寄贈しています。
佐藤選手はこのプロジェクトを行うにあたって絵本の制作費用などをクラウドファンディングによって集めています。
目標の200万円を即日で達成し、最終的には423万8千円もの資金が集まりました。
当初は船橋市内の幼稚園や保育園、児童施設など約300の施設に寄付することを考えていたとのことですが、予想以上の反響となり、千葉市や八千代市、千葉県内の子育て支援施設などおよそ1000か所に寄贈することになりました。
さらに絵本が完成した当初は販売を考えていなかったそうですが、絵本を読みたいとの声が多数あったため千葉県内だけでなく多くの方々に届くように電子書籍化が決まりました。
絵本作家のカワダクニコさんやクラウドファンディングをとおして支援をしてくれた方々などの協力もあり完成した絵本「ぼくはキリン」はAmazon Kindleサービスで販売価格800円(税込み)で販売されています。
販売期限は2023年の6月30日までとなっています。
電子書籍の売上は、社会貢献プロジェクト「シュガプロ」の活動費として使っていくとのことです。今後どのようなことをしてくれるのか楽しみです。
佐藤選手が制作された絵本を読んでみましたが、大人でも楽しめる内容となっていて佐藤選手の思いやメッセージが伝わってきました。
自分らしさ、自分の好きなこと、得意なことを見つけることの大切さ、そして自分が輝ける場所はどこかに必ずあること。
子供のときから、そして大人になってもそのような気持ちを持つこと、持ち続けることは本当に大事なことだなと感じました。
お子さんがいる方は一緒に読んでみるのもおすすめです。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズへ移籍
2022‐23シーズン後、3シーズンプレイした千葉ジェッツを離れ、名古屋ダイヤモンドドルフィンズへ移籍することが発表されました。
主力として活躍してきた佐藤選手が移籍するのは、千葉ジェッツファンの人にとっては残念なことだと思いますが、新天地の名古屋でも激しいディフェンスと3Pシュートで観客を沸かせてほしいですね。
名古屋には若手にいい選手がそろっていて、個人的に期待しているのでどのようなチームになっていくのか楽しみです。
まとめ
一時期不祥事があり試合に出られずバスケから離れる日々もありましたが、コート内だけでなくコート外でもさまざまなことに挑戦し積極的に活動する姿が見られます。
197cmという身長ながら3ポイントシュート、ドライブまでオールラウンドにプレイすることができ、ディフェンスではガードからフォワード、外国籍選手にまでつくことができる万能なところが魅力的です。
FIBAワールドカップ2023のメンバーからは外れてしまいましたが、継続して日本代表に呼ばれている佐藤選手、
まだまだ28歳ということで今後の代表、Bリーグでの活躍が楽しみです。