バスケスキル

バスケ初心者におすすめ!1対1のディフェンスの3つのポイント!

バスケットボールは5対5でおこなわれるチームスポーツですが、ひとりひとりの個人の能力によって試合の勝敗は左右されます。

自分と対峙するプレイヤーとの勝負に打ち勝ち、どれほど優位性を出せるかによって、チームへの影響の大きさは変わります。

オフェンスでディフェンスを抜き去ることができればそこからずれができてオフェンスを有利に進められます。

反対にディフェンスのときにマークマンに抜かれてしまうと味方にヘルプに出てきてもらうことになり、オフェンスに得点のチャンスを与えてしまうことになります。

ですから1対1での戦いは、オフェンスでもディフェンスでも負けられないものとなります。

この記事ではバスケットボール初心者に1対1のディフェンスでおさえておきたい基本的な技術について紹介していきます。

1対1のディフェンスに関する記事はその他にも書きましたのでよろしければそちらも参考にしていただければと思います。
1対1に強いディフェンダーになるためには?負けないディフェンスの心構え!

ディフェンスの基本の構え方

まずボールマンとの1対1の状況でのディフェンスの構え方について紹介します。

ざっくりというと、ディフェンスの姿勢は足幅を肩幅より広くとって腰を落とした姿勢になります。

ボールをもったオフェンスと対峙するときには足を両足そろえて構えないようにしましょう。
必ずどちらかの足を前にだして構えるようにします。

ディフェンスの姿勢についてざっくりとした説明になりましたが、それは選手それぞれにあった姿勢を見つけるということが大切だということです。

シュートフォームもトリプルスレットもドリブルのつきかたも身体の大きさ、形態が異なるのでフォームもそれぞれ選手によって異なります。

ディフェンスの姿勢も同じです。

ただしオフェンスの動きに素早く反応して動きだせて、オフェンスとコンタクトしても姿勢を維持できるようなパワーポジションと呼ばれる姿勢である必要があります。

動きやすく、安定していて力強くプレーできる姿勢ですね。
そしてディフェンスはとくにオフェンスとの身体の接触も多いため、コンタクトしてもぶれずに次の動きに対応できる力強さも必要です。

スムーズに動き出せてなおかつ力強くプレーできるように足幅と腰をどれだけ落とすかを決める必要があります。

基本的にディフェンスのスタンスは広いほうがいいです。しかし広くしすぎてスムーズに動くことができなければ本末転倒です。

反対に、あしのスタンスが狭すぎたら身体の安定感は低くなり、オフェンスとのコンタクトに対応することが難しくなります。

腰を落としていたほうが身体は安定し、オフェンスの動きに対して瞬時に力を発揮し動き出すことはできます。

しかし、腰を落としすぎたら重心が低くなり安定性はさらに高まりますがスムーズに動きだすことはできなくなります。

ちょうどいい塩梅を自分で探していきましょう。

オフェンスとの適切な距離感

ボールをもっているオフェンスに対してどのくらいの距離を保って守ればいいのでしょうか。

基本的にはワンアームと呼ばれる距離で守ります。

ワンアームとは前に出ている足のほうの腕を伸ばしたときにオフェンスに触れられるくらいの距離です。

しかしオフェンスとの適切な距離感というのは状況やオフェンスの能力によって変わります。

オフェンスがボールをもっている位置からシュートを決められないのであればドライブを警戒して離れて守っていたほうが抜かれにくくなります。

アウトサイドからのシュートが主体のプレイヤーならば、距離を縮めて守るのも1つの方法となります。

このようにオフェンスの能力とチームの戦術によって適切な距離は変わってきます。

NBAの試合では突出した個人能力を持っている選手がいるので、それ以外の選手に打たせるようにシュートが苦手な選手にはあえて離してシュートを打ってもらうようにしていることもあります。

ディフェンスの動き方

ディフェンスのときの姿勢、構え方について、ここまで読んでいただいた方々は理解できたと思います。
それでは次はディフェンスのときの動き方について紹介します。

1対1の状況になったときにオフェンスのドライブの動きに対してどのようについていけばよいのでしょうか。

ディフェンスは基本的にサイドステップでオフェンスの動きについていくことが理想です。
サイドステップでオフェンスの進むコースに入りオフェンスの動きを止めることができるように頑張りましょう。

しかしながらオフェンスのスピードに乗ったドライブに対してサイドステップだけでは間に合わないときがあります。

そのようなときにはオフェンスに追いつくためにクロスステップを使いましょう。
クロスステップをしてオフェンスに追いつくことができたら素早くサイドステップに切り替えましょう。

サイドステップとクロスステップを使い分けてオフェンスに対応することが大切です。

これからサイドステップ、クロスステップのポイントについて紹介していきます。

サイドステップのやり方

サイドステップで動くときは、進みたい方向と同じ側の足から踏み出してから反対側の足をけりだして進みます。

サイドステップで進むときに身体が持ち上がらないように腰を落とした高さのまま動くようにしましょう。

また進んでいるときにも足のスタンス幅が最初に構えたときと同じになるようにしましょう。

最初に進んだ分だけ2歩目の足を動かすことで最初のパワーポジションの姿勢を維持することができます。

クロスステップのやり方

クロスステップはサイドステップのときと同じように腰を落とした状態で走ってオフェンスを追いかけるイメージでおこないましょう。頭はオフェンスのほうに向けてオフェンスの動きを常に確認しましょう。

クロスステップは進行方向に下半身は向けますが、上半身はオフェンスのほうを向いて腕をオフェンスの身体に軽く触れるくらいにしてついていくのがおすすめです。

クロスステップのポイントはオフェンスのスピードに追い付けるように素早く移動できることと瞬時にサイドステップに切り替えることができること、オフェンスのストップなどの動きに瞬時に対応できるようにすることが大切です。

この3つができるようにクロスステップを練習していきましょう。

サイドステップからクロスステップ、クロスステップからサイドステップに素早く移行できるように練習しておくことが大切です。

どうしても足をクロスしたタイミングでオフェンスにストップされたり切り返されたりした場合、ディフェンスは体勢を崩され、対応が遅れてしまうことがあります。

オフェンスが切り返して進む方向とは逆側にある足で踏ん張って次の足をすぐに踏み込めるようにしましょう。

1対1のディフェンスの3つのポイント

1対1のディフェンスをするうえでおさえておきたい基本的な3つのポイントを紹介します。

  1. オフェンスの攻めるコースを限定する
  2. オフェンスのピボットフット側の腰にボールを持たせない
  3. ボールは下から上に手を出し、狙う

それぞれひとつずつ解説していきます。

オフェンスの攻めるコースを限定する

まず1つ目のポイントはオフェンスの攻めるコースを限定して守ることです。

オフェンスが右のコースにも左のコースにもドライブを仕掛けられるようなポジションでディフェンスをしないことが重要です。

オフェンスの正面に構えてディフェンスしてしまうと右にも左にも同じようにドライブすることができます。

オフェンスのほうがディフェンスより強いので、ディフェンスはオフェンスの選択肢をなるべく少なくして対応することが重要です。

ディフェンスはいかせたくない方のコースに寄って斜めに構えてコースを限定しましょう。
このとき斜めに構えすぎないようにしましょう。

斜めに構えすぎてしまうと、リングまでの直線コースが開いてしまいオフェンスに身体を入れられ、そのままゴールまで運ばれてしまいかねません。
リングまでの直線コースは絶対に開けないようにしましょう。

どちらのコースに限定するのかについては、チームでどのようにディフェンスするのかによって変わってきます。チームでの方針に合わせましょう。

基本的にはショートコーナーなど狭いコースに追い込んだり、オフェンスの苦手なサイドがあればそちらに行かせるように誘導したりします。

オフェンスのピボットフット側の腰にボールを持たせない

2つ目のポイントはオフェンスのピボットフット側の腰にボールを持たせないことです。

ワンハンドシュートでシュートを打つプレイヤーは基本的に右利きは左足がピボットフット、左利きは右足がピボットフットになります。

ほとんどの右利きのプレイヤーはボールは左腰のあたりにセットします。左利きのプレイヤーはその逆になります。

この位置にボールがあるとオフェンスはリングに正対することができて、シュート、ジャブステップなどあらゆる動きがスムーズにできます。

動きはじめの最初のポジションであり、非常に使い慣れて動きやすい状態です。

左腰にボールがある状態からそのままセットしてシュートを打つ場合と右腰にある状態からセットしてシュートを打った場合で打ちやすさやシュート確率について違いがあるのか皆さんも体験してみればわかると思います。

ディフェンスは、相手のピボットフット側の腰のあたりにボールを持たせないように手をもっていき、もしそこにボールがあるのならボールをほかの場所に移動させるようにします。

不慣れな位置、動きにくい位置にボールを移動させることがオフェンスのペースを崩す、やりにくさを覚えてもらう上で大切です。

ボールは下から上に手を出し、狙う

3つ目のポイントはボールは下から上に手を出して狙うことです。

オフェンスが持っているボールをスティールするときは下から上に手を出すことがファウルをとられにくくするために重要になります。

上から手を出してしまうとオフェンスがボールを上にもちあげてディフェンスの手や腕にひっかけてファールをもらいにきます。

ボールより低い位置から手をだせば、オフェンスがひっかけてファールをもらうことはできません。

ファウルにならないように下から素早く手を出してスティールを狙いましょう。

まとめ

この記事ではディフェンスの基本的な構え方、動き方、1対1での技術的なポイントについて紹介しました。

ディフェンスは試合に勝つためには非常に重要となります。

ひとりひとりがオフェンスに負けないように粘り強くオフェンスの動きについていけるように練習していきましょう。

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