毎日1試合バスケ見てます、フラッシュです。
「パワーポジションでプレイしなさい」、「ボールをもらったらトリプルスレットが大切」
こんな言葉を聞いたことがある人はいるかと思います。
ではなぜパワーポジションやトリプルスレットでプレイすることが大切なのでしょうか。
この記事ではバスケ初心者の方に向けて、
- パワーポジションとトリプルスレットの言葉の意味について
- パワーポジション、トリプルスレットでプレイするメリット
- パワーポジション、トリプルスレットの基本姿勢
といった内容をお伝えしていきます。
パワーポジションやトリプルスレットはバスケを始める人が最初に教えてもらう技術の1つであり、超基本です。
正しい姿勢でプレイすることはバスケットボールを含めその他のスポーツでも上達するために欠かせません。
バスケットをプレイするときの基本姿勢を知りたい人、バスケが早く上手くなりたい人はぜひ読んでみてください。
目次
パワーポジション、トリプルスレットの違いは何?
バスケットボールをプレイしたことがある人はパワーポジション、トリプルスレットという言葉を一度は聞いたことがあるかと思います。
ではパワーポジション、トリプルスレットとはどのような意味なのでしょうか。
パワーポジションとは?
パワーポジションとはこれから行う動きをするときに、最も力を出しやすい姿勢、構えのことをいいます。
力を入れやすく安定していて動き出しやすい姿勢であることが重要です。
パワーポジションはある動きをするときにチカラを最も出しやすい最適な姿勢、構えという意味なので、バスケでボールをもらったときのパワーポジションとディフェンスで相手についていくときのパワーポジションは異なるということになります。
トリプルスレットとは?
トリプルスレットとは、バスケットボールのオフェンスの基本の動きであるシュート、パス、ドリブルの3つの動きにスムーズに移れる姿勢のことです。
シュート、ドリブル、パスを行うために最適な姿勢ということになります。
安定していてチカラを発揮しやすく、シュート、ドリブル、パスの3つの動作にスムーズに移れる姿勢であるということが大切です。
パワーポジション、トリプルスレットでプレイするべき理由!
パワーポジションでプレイするメリット
パワーポジションでプレイする3つのメリットについてお伝えしていきます。
逆に言うと、自分の力を最大限発揮してよいプレイをするには、これから説明する3つのことができる姿勢でプレイしなければいけないということです。
素早い動きだしができる
パワーポジションでプレイすることで次のプレイにスムーズに移ることができます。
味方の動き出しや相手の動き出しに素早く反応して対応することができるでしょう。
大きな力が発揮しやすくなる
パワーポジションでプレイすることで自分自身の持っている力を無理なく発揮しやすくなります。
パワーポジションがとれていない姿勢で無理やり大きな力を発揮しようとすれば、身体への負荷も大きくなり怪我につながる可能性も高くなるでしょう。
コンタクトに負けない安定したバランス
パワーポジションでプレイすることで、身体の安定性が保たれます。
コンタクトしたときに身体がぶれにくくなり、力強くプレイできるようになるでしょう。
ボールをもらったときにトリプルスレットでプレイするべき理由
ボールをもらったときにトリプルスレットをとるべき理由は上記の3つの理由に加えて、この姿勢がドリブル、パス、シュートといったオフェンスの選択肢すべてにスムーズに移行できるからです。
トリプルスレットからあしを踏み込んでシュート、ドリブル、パスをスムーズにおこなうことができればディフェンスは3つの選択肢すべてを頭に入れてディフェンスしなければなりません。
しかしトリプルスレットができていなければ、ディフェンスがオフェンスのボールをもらったときの姿勢をみて、次の動きの予測ができたり、選択肢を絞れたりします。
オフェンスの選択肢が少なくなるとディフェンスにとっては対応しやすくなり、簡単に守ることができます。
またトリプルスレットでいることでディフェンスの突然のプレッシャーに対してもすぐに対応することができます。
このような理由からディフェンスと対峙する状況ではトリプルスレットが大切です。
バスケ初心者に超重要なトリプルスレットの基本姿勢
まずトリプルスレットの確認ですがトリプルスレットとは、
- ステップを踏んで自分のシューティングスタンスにそろえてシュート
- 足を踏み出して強く正確なパス
- 足を踏み出して力強いドライブ
あしをそろえるまたは踏み出すだけでスムーズにこの3つのプレイをおこなえる姿勢のことです。
では身体を安定させてスムーズに3つの動作に移るためにはどのような姿勢をとればいいのでしょうか。
これからボールをもらったときのトリプルスレットの基本姿勢について解説していきます。
この記事を参考にして自分自身にあった最適な姿勢を見つけていきましょう。
あしのスタンス
身体を安定させるために重要な部分はあしのスタンスと重心です。
あしのスタンスを広くする、膝や股関節を曲げて重心を低くすると身体の安定性は高くなります。
しかし安定するからといってスタンスを広くとりすぎる、膝や股関節を過度に曲げて腰を低くしすぎると動きにくくなってしまいます。
スムーズに動けてさらに安定した姿勢を維持できるようなバランスを自分で見つけていくことが必要です。
基本的にあしのスタンス幅は肩幅から左右に1足分(靴の横幅)ずつ確保するくらいでいいかと思います。
つま先と膝の向き
つま先は極端に外側を向いていなければ多少外側に開いていても問題はないと思います。
ただしつま先や膝が内側を向いてしまっているのは矯正するようにしましょう。
女子選手によく見られますが、膝が内側に入っている姿勢は、けがのリスクが高まります。
前十字靭帯などの膝の靭帯や半月板を痛めるといった大きなけがにもつながりやすくなります。
つま先と膝が同じ方向を向くように構えるようにしましょう。
足首、膝、股関節
足首、膝、股関節の3関節を曲げて構えるようにしましょう。
まずは股関節を曲げることを意識してください。
股関節から曲げていくようにすれば膝や足首も自然と曲がっていくと思います。
膝は軽く曲げる程度にして膝がつま先より出てしまわないように注意しましょう。
股関節の曲げる角度は、自分自身が構えたときに違和感なくすぐに1歩踏み出せる角度にしましょう。
前傾姿勢
股関節を曲げて前傾姿勢をとり、重心は前側におくことが大切です。
倒しすぎても動き出しにくくなったり、視野が確保しずらくなるので適度な角度を自分自身で見つけなければなりません。
構えたときに身体のどこにも違和感がなく、無理のない姿勢が理想のポジションです。
背中は丸めたり、反ったりしないように気を付けましょう。
気を付けたい悪い姿勢
最後にプレイ中にみるよくない姿勢についてまとめてみました。
自分の姿勢がこの中のいずれかに当てはまっていたら矯正するようにしましょう。
- 重心がかかとに乗っている ✖
- 膝が内側に入っている ✖
- 背中が丸まっている ✖
- 背中がそっている ✖
- 膝と足首の方向が一致していない ✖
- 股関節が曲がっていない ✖
- 膝がつま先より前に出ている ✖
トリプルスレットのときのボールの位置
トリプルスレットのときのボールをもつ位置について解説していきます。
正しいボールのおき場所は、左右のどちらかの腰のあたりになります。
ボールがある側の肘をしっかり引いて構えるようにしましょう。
これからボールを持つときの悪い例を紹介していきます。なのでおこなわないようにしましょう。
✖ ボールを身体の正面で持つ
ディフェンスが目の前にいる状況でボールをディフェンスの正面におくのは絶対にやめておきましょう。
ディフェンスが手を伸ばしてくると簡単にボールをスティールされます。
ボールは左右のどちらかの腰のあたりにもって、ボールがある側の肘をしっかり後ろに引いておきましょう。
✖ ボールを股の下にもつ
ボールを股の下にもって身体を低くする姿勢は、ボールをとられにくく身体は安定の安定感は高いでしょう。
この姿勢はボールをキープして時間を使ってから攻める、味方がくるのを待ってから攻めるときには有効です。
プロの選手もおこなうときがあります。
しかし毎回このような姿勢でプレーするのはよくありません。
このような姿勢はパスやシュート、ドリブルといった次の動作に瞬時に対応することができないからです。
動き出すときには身体をあげて、ボールを移動させなければなりません。
ボールを少しキープして、味方がくるのを待ってから攻めるときなどに限定して使うようにしましょう。
ボールをもらったらどんなときでもトリプルスレットをとるべき?
ここまで読んでくれた皆さんは、パワーポジションやトリプルスレットが大事だということが理解できたかと思います。
ではどのような状況のときでもボールをもらったらトリプルスレットをとるべきなのでしょうか。
結論として、トリプルスレットをとることはもちろん大切ですが、どのような状況でもその姿勢をとる必要はありません。
ディフェンスやスペースの状況を見て、パスを受ける前に次のプレイが選択できたのならそのプレイを行うために最適な姿勢でボールを受けることが大切になります。
それでは少し具体的な状況をいくつかあげて説明していきます。
例1:味方の選手がリング下でノーマーク
パスがこちらに飛んでくるタイミングで味方の選手がリング下でノーマークになろうとしています。
このような場合はパスをキャッチすると同時に瞬時に、ノーマークになる味方へパスを出したいところです。
パスをキャッチすると同時に強く的確なパスを出せる体勢でボールを受けることがベストです。
例2:リングまでのスペースがあいている
次は自分の目の前にリングまでのスペースがあいている状況だと仮定します。
ボールをもらった瞬間にドライブをしかけて、より確実なレイアップシュートを選択することがよいプレーだと判断したとします。
このように次のプレーを選択できたのであれば、トリプルスレットでボールをもらって足を踏み出してドライブに行くよりも、ボールをもらう瞬間にあしをひらいて腰を落とした体勢でもらってドライブにいくほうがより早くゴールに向かうことができます。
まとめ:バスケの超基本トリプルスレットをマスターして試合で活躍しよう!
バスケの超基本であるパワーポジション、トリプルスレットについての情報をお伝えしてきました。
パワーポジションやトリプルスレットは、次のプレイにスムーズに移行したり、ディフェンスと強く対峙したりするために非常に重要です。
この記事でお伝えした情報を参考にして、自分自身にあった最適な姿勢を見つけていってください。
ひとりひとり身体の構造は違うので、力を発揮しやすく動きやすい姿勢というのは異なります。
トップ選手を見ていても構えたときの足首の向きや足幅、身体を倒す角度などパワーポジション、トリプルスレットの姿勢はそれぞれで異なります。
自分にあった最適な姿勢を見つけて練習することで、よりよりプレイができるようになるでしょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。