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日本代表ジェイコブス昌の身長は?高校は?経歴についてまとめてみた!

パリ五輪代表入りを目指して、代表争いが激しさを増している日本代表。

この記事では、若手のホープ、ジェイコブス昌選手についてピックアップしました。

横浜Bコルセアーズのユースチームでプレイし、トップチームでBリーグデビューもはたしたジェイコブス選手ですが、

日本でのプレイ経験が少なくあまり知らないという方も多いと思います。

ジェイコブス選手の経歴や実績、プレイスタイルについてまとめてみました。

ジェイコブス昌の身長、経歴は?

ジェイコブス昌選手は2004年4月13日生まれの現在20歳です。

ポジションはSGですが、身長は203cm、体重102㎏と恵まれた体格を誇ります。

ジェイコブス選手は米軍であった父と日本人の母との間に誕生し、

生まれは神奈川県横浜市ですが、生まれてから数か月後に家庭の事情で渡米することになり幼少期からアメリカのカリフォルニア州で生活しています。

バスケット好きの母親の影響もあって4歳ごろからバスケットボールを始めたとのことです。

アメリカでずっとプレイしていたジェイコブス選手でしたが、高校生のときにコロナウイルスによってバスケットができなくなり祖母がいる南舞岡に移り住み、2021年1月に横浜BコルセアーズのユースU‐18に加入することになりました。

日本では東京インターンスクールで勉強しながら横浜Bコルセアーズでプレイしていました。

東京インターンスクールは米国ワシントン州認可校Alger Independence High Schoolの日本校で、アメリカの高校卒業資格が取得できるAmerican High Schoolです。

通学して学ぶスクールコースと世界中どこからでも入学・卒業できるオンラインコースがあって英語または日本語で学習して単位履修することができ、

ジェイコブス選手はオンラインコースで学んでいたようです。

その後横浜BコルセアーズU‐18を退団し、オーストラリアのエリート育成プログラムNBAグローバルアカデミーに参加しました。

現在は、NCAAディビジョン1のハワイ大学でプレイしています。

横浜Bコルセアーズでのジェイコブス昌の実績

横浜Bコルセアーズのユースチームに加入したジェイコブス選手は、

7月に行われたB.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2021で1試合43得点、29リバウンドというスタッツを残しています。

この活躍もあり、夏の期間にはトップチームの練習に参加するようになりました。

そしてトップチームとの練習で経験を積み大きく成長を遂げたジェイコブス選手は、

今後の可能性やポテンシャルだけでなくバスケットボールにかける熱量や向き合い方といった練習に臨む姿勢の部分も評価されて、

2021年の9月にトップチームと特別指定契約を結びました。

B1史上最年少の17歳5か月11日での入団です。

また特別指定期間中もU18での活動を継続しておこなっていました。

ジェイコブス選手のバスケに対する姿勢というところで以下のようなエピソードがあります。

当時の横浜Bコルセアーズでの話によると、ジェイコブス選手は体育館に一番にきて練習し、集合がかかっても選手が集まるまでボールをもって練習していたとのことです。

少しの時間も無駄にしたくない、ボールになるべく触れていたいというバスケットボールへの強い気持ちがうかがえます。

そんなジェイコブス選手のBリーグデビュー戦は2021‐22シーズンの11月13日の宇都宮戦です。

1分28秒の出場で、オフェンスリバウンド1つとスティール1つを記録しました。

17歳7か月0日というBリーグ最年少出場記録を更新しました。

その後エントリーされることが少なかったジェイコブス選手でしたが、

12月11日以来久しぶりにベンチに入った2月2日の渋谷戦では第4Q、残り1分36秒で出番が訪れ、初シュート初得点を記録します。

森井選手のドライブからのパスをリング下で受けて左手で押し込みました。

このシュートを決めてハーパー選手の最年少得点記録を17歳9か月20日に塗り替えました。

特別指定選手として在籍した2021‐22シーズンは4試合の出場で合計6分44秒しかプレイタイムはもらえませんでしたが、

FGは2/3で3ポイントシュートも1本決めて5得点、1リバウンド、1スティールを記録しました。

トップチームの活動と並行して行っていたユースチームでの活動では、

B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2022代替大会の決勝で、レバンガ北海道U18に54対73で勝利して優勝を飾っています。

この大会では、ジェイコブス選手のダンクシュートが何本も見られました。

パスをスティールしてから速攻ワンハンドダンクやアリウープパスをもらってから両手ダンク、インサイドに切り込んでからの両手ダンク。

ポテンシャルの高さに驚かされました。

NBAグローバルアカデミーに加入!

その後、ジェイコブス選手はNBAグローバルアカデミーのトライアウトに合格し、オーストラリアに渡ります。

NBAグローバルアカデミーとはアメリカ以外の世界各地から将来有望な選手を集めて育てるオーストラリアにある機関です。

年間受け入れ人数はわずか16人となっていてトライアウトを通過できるのは世界のエリート選手の中でもごくわずかです。

NBAグローバルアカデミーに入るとNBA公認のトレーニングコーチなど優秀な指導者のもとでトレーニングを受けられるようになります。

NBAグローバルアカデミーはNBAでプレイするジョシュ・ギディー選手などNBA入りした選手も輩出していて、

将来NBAに入るようなポテンシャルを持った選手が練習する素晴らしい環境です。

ジェイコブス選手はそのような環境で日々プレイしてきました。

あまり日本では知られていない選手ですが本当に将来を期待されている選手です。

その後、グローバルアカデミーを卒業後はアメリカのNCAAディビジョンIのハワイ大学でプレイしています。

ジェイコブス昌の実力とプレイスタイルは?

試合全体を通して私が初めてジェイコブス選手のプレイを見たのは、B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2022代替大会のレバンガ北海道U18との決勝戦です。

手足が長くて、200cmながら走れて、ハンドリングも悪くない。何よりプレイが柔らかく、ポテンシャルが高いのはみていてよくわかりました。

長い手足をいかしたリング下でのフィニッシュを見ているとスケールの大きさを感じさせられましたね。

そしてジェイコブス選手のプレイからは余裕を感じられ、まだまだそこが知れないなあと思いました。

第3Qに見せたドライブからのスピンムーブは素晴らしかったです。

当時はスクリーナーの役割が多く、そこからアウトサイドにポップアウトしてアウトサイドでプレイしたり、ミドルポスト付近でもらってからプレイしたりしていました。

ボールをもってコントロールして仕掛けるといった感じではありませんでしたが、

アウトサイドでボールをもらい3ポイントシュートやウイングからのドライブといったプレイも見られオールラウンドなプレイが見られました。

当時のジェイコブス選手のプレイを見て、素晴らしいと思ったところは3つあります。

1つ目は、ボールをもらった時にシュートを第一の選択肢として考えてプレイできるところです。

育成年代の試合を見ているとパスをもらった時にシュートの意識が低く、ドライブという選手も多いのが現状ですが、ジェイコブス選手はよくリングが見えていました。

この時の試合では3ポイントシュートを何本も打ちましたが確か1本も決められなかったと思います。

しかし臆せずシュートを狙い続ける姿勢が見られ、3ポイントシュートへの意識もすごく高かったです。

得点の意識が高いところはこれから上の舞台で活躍するためにも必要な部分なので、素晴らしいポイントの1つでした。

2つ目は周りを見てチームのためにプレイできること、そしてしっかりと味方にコーチングできるところです。

ピック&ロールの場面でのスペーシングについてチームメイトにコーチングしている姿が見られました。

またジェイコブス選手は状況判断をしてパスを味方に裁くことができます。

ジェイコブス選手がショットクロックわずかで味方にパスをしてしまい、タップシュートのような形で慌てて味方がシュートを打った状況では、自分の判断ミスだったことを味方に伝えていました。

自分の判断ミスに即座に気づき、反省しそのことをチームメイトに伝える姿勢をみていると、

バスケット選手として今後大きな成長への期待を感じさせられました。

3つ目は、ボールを片手で操作する技術にたけているところです。

この部分は試合に出ていたほかの選手よりも明らかに優れていた部分だと思いました。

インサイドへのバウンドパスをしっかり片手でキャッチできること。

ウイングでパスを受けるときそれたボールも難なく片手でキャッチできること。

またドライブから片手で正確にキックアウトのパスを出せること。

ボールを片手でうまく扱う姿をみて、2メートルながら自由自在に動けること、長い手足を活かしてリング下でダイナミックにプレイできることに加えて、

この部分にもプレイ面でのポテンシャルの大きさを感じさせられました。

FIBA U19 バスケワールドカップ2023でベスト8に導く活躍

FIBA U19 バスケワールドカップ2023では、全7試合でスタメン出場して、日本代表のエースとして活躍しました。

ジェイコブス選手は、6試合でチーム最多得点を記録しています。

7位決定戦でカナダに敗れましたが、U19日本代表は8位、

八村選手、西田選手らを擁した2017大会の過去最高成績10位を超える結果を残しました。

3Pシュートを積極的に狙う姿勢、3Pを打つまでの動きも滑らかで、

自信を持っているのが伝わってきました。

まだまだ身体は細身でしたが、これからフィジカルの強さが増すと、どのような変化をもたらすのか

今後の成長がとても楽しみな選手の一人でした。

まとめ

ここまでジェイコブス昌選手についてお伝えしてきました。

日本でプレイした期間も短いのでジェイコブス選手についてよく知らないという方も多いと思いますが、

これから数年後の日本代表を担う逸材だと思います。

パリ五輪代表選考合宿メンバーにも選出されていますが、

今後のさらなる活躍も楽しみです。

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